8月16日に発売される構築済みデッキの「アーモリーデッキ」は、トーナメントでも実際に使用されている強力なカードも多数収録されており、クラシック構築フォーマットへの入門に最適です!
ここでは、砂漠に棲む恐ろしい怪物との戦いで隻腕となりながらも、さらなる獰猛さを身に着けて戦うデスマッチアリーナの闘士、ケイヨのアーモリーデッキをご紹介していきます。対戦相手の計算を狂わせる激しい攻撃が持ち味のヒーローです。
デッキの特徴
《武装した獣性、ケイヨ》は野人クラスの中でトーナメントで最も成功を収めているヒーローと言っても過言ではありません。
武器ゾーンを1つしか持たず、片手の武器を1つしか装備できないというデメリット能力がありますが、代わりに「戦闘チェイン以外の領域にある全ての攻撃・アクションカードにパワー+1点の修正を与える」能力と、「あなたの各アクションフェイズの間、最初にパワー6以上のカードを捨てたとき、《剛力》トークンを作成する」能力という2つのメリット能力を持ちます。
前者の「戦闘チェイン以外の領域にある全ての攻撃・アクションカードにパワー+1点の修正を与える」能力は、野人クラスの様々なカードとシナジーを持ちます。
野人クラスのアクションカードの中にはプレイする際の追加コストとして手札を捨てる必要があるものが多く、かつ《武装した獣性、ケイヨ》自身の2つ目のメリット能力にもあるように、パワーが6点以上あるカードを捨てるとボーナスが発揮されることがあります。
《武装した獣性、ケイヨ》の場合、手札やデッキなど戦闘チェイン以外の全ての領域にある攻撃・アクションカードが常時パワー+1点の修正を受けているため、カードに印刷されているパワーが5のカードであっても野人クラスのボーナスを受けることができます。
「あなたの各アクションフェイズの間、最初にパワー6以上のカードを捨てたとき、《剛力》トークンを作成する」という能力も条件が非常に緩く、前述した手札を捨てるコストなどを活用することで毎ターン誘発させることができます。
毎ターン《剛力》トークンを生み出すことで+1点ずつダメージを稼ぐことができるため、ゲームが長引けば長引くほどじわじわと得できる能力とも言えます。手札を防御に使ってライフを管理しつつ、残った手札で攻撃をしてカードを捨てる……こうしたターンを積み重ねていけば、《武装した獣性、ケイヨ》自身の持っている能力だけで実質的に10点以上のバリューを生み出すような展開も珍しくありません。
《武装した獣性、ケイヨ》のアーモリーデッキに封入されているカードは汎用のアクションカード含めいずれもパワー5以上(《武装した獣性、ケイヨ》自身の能力によってパワー6相当に換算できる)で構築されているため、安定して《剛力》トークンを作成できます。
ランダムに手札を捨てることもあるので、時に必要なカードを捨ててしまうこともありますが、《武装した獣性、ケイヨ》自身の持つ全ての能力が野人クラスの目指す戦略と噛み合っているため、見かけ以上に安定して戦うことができます。
また、野人クラスのカードはほとんどが3点の防御力を持っており、攻撃だけでなく防御も器用にこなすことができます。時にパワフルに、時にクレバーに攻撃と防御を巧みに切り替え、ライフレースを支配しましょう。
収録カードピックアップ
《下顎の鉤爪》
2点のコストでパワー3の攻撃を行うことができ、条件を満たしていれば続行も付与される野人クラスの武器です。効率としては平凡ですが、そもそも野人クラスには武器の選択肢も多くないこともあって、トーナメントに入賞しているほとんどのデッキで《下顎の鉤爪》が採用されています。
《素早い振りかぶり》や《力強い振りかぶり》など、手札からそれ自体を捨てる能力を持ったカードと組み合わせればコストを支払うことなく続行を得ることができます。野人クラスは「続行」を持った攻撃・アクションカードが少ないという弱点がありますが、これらのコンボを使用することで1ターンに複数回の攻撃を行うことができます。
《荒ぶる騎乗(赤)》《素早い振りかぶり(青)》
野人クラスには続行を持った攻撃・アクションカードが少ないのは事実ですが、《武装した獣性、ケイヨ》のアーモリーデッキに収録されている《荒ぶる騎乗》と《素早い振りかぶり》が手札にあるときは連続攻撃のチャンスです。
これらのカードはトーナメントで優秀な結果を残しているデッキにも3枚ずつ採用されることが多く、特に《荒ぶる騎乗》はしばしば黄のカード(パワー5)まで採用されます。
《素早い振りかぶり(青)》はいつでも《武装した獣性、ケイヨ》の《剛力》トークン作成の誘発条件を満たすことができる上に《敏捷》トークンを作成することができるため、野人クラスの弱点を補うことができます。攻撃アクションとして使用されることはほとんどなく、もっぱら《敏捷》トークンを作成するために使用されます。
もちろん《武装した獣性、ケイヨ》自身の持つ《剛力》トークン作成の誘発条件を満たすこともでき、デッキと非常に噛み合った1枚です。
《大騒乱(赤)》《謙虚(赤)》
フレッシュ&ブラッドを何回かプレイしたことがあるなら、パワー6とパワー7では防御のしにくさに大きな差があることは分かるかと思います。
フレッシュ&ブラッドのアクションカードはほとんどが防御力が2~3点に設定されており、パワー5とパワー6の攻撃アクションはいずれもカード2枚程度で防御できるため、この点数の差に大きな差はないと言えます。しかし、6点と7点の間には防御に必要なカード枚数が増えやすいという大きな差があるのです。
《武装した獣性、ケイヨ》は自身の能力で《剛力》トークンを生み出すことができるため、パワー6の攻撃を強化してプレイすることができます。言うまでもなくパワーを上げることができるというのは《大騒乱》や《謙虚》のようなヒット時にボーナスがある攻撃・アクションカードとの相性がよく、特にこれらの攻撃アクションは《剛力》トークンの能力によってパワーが7点になるため、非常に防御が困難になります。
最強の攻撃・アクションカードの一つである《征服の命令》は、《武装した獣性、ケイヨ》が使えばさらに凶悪な性能へと昇華されます。《剛力》トークンによってパワーが7~8点に強化された《征服の命令》を防御するのはとてつもなく困難で、トーナメントで結果を残しているほとんどのデッキリストに3枚採用されています。
《征服の命令》は『ロゼッタ: アーカイブ パック』に収録予定となっており、《武装した獣性、ケイヨ》デッキを強化していくならぜひとも入手したいところです。
《野獣の蛮帯》
2点の防御力と「焼き直し」(Temper)を備えた胴の装備品です。2点+1点の計3点分の防御ができるというだけでも十分強力ですが、さらに追加の能力としてこれを破壊することでターン中にプレイするパワー6以上の攻撃・アクションカードのコストを1点減らすことができます。