アラクニは混沌の暗殺者で、闇の中を蠢きながら仮面の暗殺者の地下ネットワークを操っています。ファングやシンドラはあなたを狩り出そうとしていますが、欺瞞の巣に一歩間違って踏み込んだら、罠にかかるのは彼らの方……狩る者が餌食へと変わるのです。

アラクニのプレイ方法
アラクニはいくつもの秘儀を隠し持ち、そのメインが標的です。デッキには相手を標的にする様々なカードがあり、一度標的になった相手はヒットを受けるまで標的になったままです! 相手が標的になっている間、あなたには危険な技が大量にあります。隠密を持つ攻撃はダメージが上がって続行で圧を与え、さらに混沌の使者になることができるようになります (詳しくは後述) 。相手の標的状態の管理には注意してください。状況によっては攻撃を控えて格納庫に置き、相手の標的状態を取り除かない方がいい場合もあります。
隠密はこのデッキのいくつかの暗殺者カードにあるキーワードです。隠密自体は何もしませんが、それを扱う暗殺者によってその機能が変わります。《欺瞞の巣、アラクニ》は、相手が標的の間、上記のヒーロー能力を隠密カードに与えます。また、攻撃が隠密であることをチェックする効果を持つカードがデッキ内にいくつもあるのにもお気づきかと思います。
攻撃リアクションは、相手がどう防御するかを決定した後、リアクションステップ中にプレイ (または起動) します。通常、これは相手の防御を突破するために攻撃のダメージを強化し、さらに厄介なヒット時の効果をその攻撃に追加します。これはアクションではないため続行は必要ありません。1ターンに使える攻撃リアクションの数に制限はありません。
一方で、このデッキには防御リアクションも入っています。これは最初の防御を決定した後で、防御ヒーローがリアクションステップ中にプレイ (または起動) するものです。これは相手の攻撃や攻撃リアクションに対して防御を強化してくれます。このデッキの防御リアクションカードはすべて罠で、特定の攻撃を防御することで相手を標的にします。1ターンに使える防御リアクションの数に制限はなく、さらにこれは格納庫からもプレイができます。
混沌の使者
あなたのターンの終了時、他のヒーローが標的になっている場合、あなたは暗殺者のネットワークに接続します。混沌の使者トークンは6種類存在し、異なる固有の能力を持っています。これらはデッキとは別のカードとして扱われます。6面ダイスを振り、どの使者になるかを決定しましょう。あなたの次のターンの終了時、混沌の使者は帰巣し、あなたは《欺瞞の巣、アラクニ》に戻ります。その後のあなたのターンで、相手が標的のままであれば、あなたは新たな混沌の使者になります。注意してほしいのは、あなたが標的にされている状態で混沌の使者になったり戻ったりしても、標的状態であることは変わりません。
混沌の使者はそれぞれ相手を混乱させる危険な能力を持っていて、攻撃にダメージを追加するのは共通です。《黒麗蜘蛛のアラクニ》や《凶牙蜘蛛のアラクニ》は手札や格納庫を吹き飛ばします。《円環蜘蛛のアラクニ》や《タランチュラのアラクニ》は短剣を操り、《赤背蜘蛛のアラクニ》はターンの攻撃を広げ、《影罠蜘蛛のアラクニ》はデッキから直接罠を確保することで防御能力を上げます。混沌の使者のそれぞれの能力を読んで頭に入れておくといいでしょう。
厄介な代物
一部のカードに《グラフェンの鋏角》の名前があるのにお気づきかと思います。アラクニはゲーム開始時は《人狩りの標的》を2本持っていますが、通常これはすぐに破壊されてしまいます。ですが幸運なことに、あなたは外套の下から隠し持った短剣を抜き出すことができるのです。《グラフェンの鋏角》は特殊なトークンの短剣で、ゲーム開始時には装備できず、空いている武器ゾーンがあって装備可能なときにのみ、カードの効果によってそのトークンを作成する必要があります。この短剣には隠密があるので、多くの混沌の使者の能力と絡んでくれるでしょう!
「投げる」とは、戦闘中にあなたの短剣を相手に投げつけるようなカード効果を指し示す言葉です。通常、これは防御不可のダメージを与え、その短剣は破壊されます。《人狩りの標的》を「投げた」場合、それはヒットとみなされ、「投げる」効果で破壊されるよりも前に、自身の効果で破壊することを選んで相手を標的にすることができます。これは相手が短剣を防御した場合でも相手を無理やり標的にする素晴らしい手段です。
アラクニの装備品には様々な裏手段の効果があります。《跳蛙のレギンス》はリアクションステップ中に飛び込んであなたを守ってくれるだけでなく、 (相手がリアクションをプレイか起動した場合のみ) これを以前の攻撃から戦闘チェインをまたいで新たな戦闘チェインに置くこともできます。《緊急警戒ベスト》で防御できるのは一度きりですが、相手が攻撃リアクションを使ったら防御が高くなります。
《物騒な手指》は (相手がブロックを決めた後の) リアクションステップ中に使うことができ、短剣を「投げる」ことができます。そして最後に、《開始地点》は続行を得られなかった場合でも、そのリアクションステップ中に《物騒な手指》や混沌の使者の能力等の他の攻撃リアクションをプレイや起動していた場合、ターンを続けてさらなる攻撃を仕掛けることができます。
アラクニの勝利への道筋
混沌の使者はダメージを発生させて相手のターンを妨害するための最前の手段です。その機会を可能な限り確保するため、相手を標的にしておくことを目指しましょう。すなわち、あらかじめターンを予測して、弱い攻撃で標的状態を外してしまわないようにするということです。《人狩りの標的》を早めに破壊してしまうのは、混沌の使者のための準備をしつつ、《グラフェンの鋏角》のための武器ゾーンを空けるための素晴らしい手段です。
不確定な情報こそあなたにとって最大の強みです。手札を残しておくことで、それが攻撃リアクションなのか、格納庫に置く予定のカードなのか、《死神の呼び声》のようないつでも捨てて相手を標的にできるカードなのか、相手を不安に陥れましょう。とは言え、あまり役に立たないカードを抱え込んで余計なダメージを受けるというのは望ましくありません。『混転の餌食(The Hunted)』の他の2人のヒーローは極めて攻撃的で、あなたの目標は相手の速度を遅くさせることにあるからです。
ちょっとしたヒント:相手が標的になっていない状態で《黒麗の標的》や《凶牙の標的》で攻撃し、リアクションステップ中に《死神の呼び声》や《密告》を捨てて標的に捕らえ、突然の+1パワーやヒット時効果を与えることができます!
アラクニは数多くの攻撃リアクションをプレイや起動して致命的ダメージを与えたり、短刀の攻撃で相手の防御を分散させたり、「投げる」効果で防御できないダメージを与えたりすることで勝利します。アラクニのゲームは長期化しがちなので、《咬傷》や《刃閃の刃》といったカードをピッチして、相手のライフが低くなったゲーム終盤に引いて効果を致命的なものにするのもいい狙いです!