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開発部ダウンロード:アラクニ

「開発部ダウンロード」へようこそ! ここでは皆さんがデッキを手にプロのようなプレイングを見せるための、Legend Story Studiosのゲーム開発部からの最新のヒントやトリックをお届けします。今週は『混転の餌食(The Hunted)』の各ヒーローに関して、ブースタードラフトとクラシックに絞って解説していく予定です。

今日は《傀儡・アラクニ》と共に欺瞞の巣を張っていきましょう!


arakni marionette cover

ブースタードラフト

『混転の餌食(The Hunted)』では敵を標的にして短剣で貫くユニークな3人のヒーローが登場し、ダイナミックなブースタードラフトが楽しめます。

アラクニは暗殺者のカードを使うことができ、シンドラとは暗殺者/忍者のカードを、ファングとは暗殺者/戦士のカードを共有しています。

アラクニは混沌のヒーローで、変動する部分が数多くありますが、基本的な目標はダメージの増加と破壊的効果のため、そして様々な厄介な能力を解放する混沌の使者になるために相手を標的にすることです。通常の暗殺者のカードが流れてくることは、ドラフトでアラクニが空いていることを示す典型的シグナルです。

アラクニでドラフトを進める方針は2種類ありますが、そこを深掘りする前に、まずは基本を見ていきましょう。ドラフト中に注意すべき点は数多くありますが、その第一は標的にする手段です。短剣はありますが、それで標的にするには限界があるので、相手を標的にするカードをざっくり5-8枚確保するのが重要です。《円環の糸巻き》や《骨研ぎ》が最低1枚あれば、ダイスに頼らずに《グラフェンの鋏角》に繋ぐことができます。最後に、罠は少なくとも2-4枚取ることを目指しましょう。防御リアクションはそれ自身でも強力ですが、《影罠蜘蛛のアラクニ》の目標が確実にあることにもなります。

アラクニのドラフトのやり方の一つ目は、隠密攻撃に集中し、アラクニのヒーロー能力や混沌の使者と組み合わせて巨大なリアクションダメージや混乱を巻き起こすことです。このやり方では《黒麗の標的》《凶牙の標的》《急転直下》《標的への刻印》といった赤の隠密カードがたくさん必要です。この構築では、混沌の使者に確実になり、相手に防御を強いるだけの攻撃の脅威を与えるために、相手を標的にするカードが特に重要です。隠密の構築では致命的なリアクションのプレイで勝利を目指すことになるので、《刃閃の刃》といった攻撃リアクションはキーとなる選択肢です。

アラクニのドラフトのもう一つの進め方は、短剣に集中してできるだけダメージを与えることです。この構築では混成カードに重きを置くことになります。例えば《瘢痕》や《切開》といった短剣を中心として攻撃リアクション、《物騒な手指》や《挺身》といった「投げる」効果、《逃げ支度》や《刃先の回収》といった再得カード等です。この構築では《毒刃》はキーとなるカードで、あなたのデッキの強みである相手のライフを素早く削ることの手助けになります。《グラフェンの鋏角》は非常に重要なツールなので、ドラフトで短剣戦術に向かっているなら、それを作るカードに目を光らせてください。

クラシック

《傀儡・アラクニ》はクラシックに初登場した混沌のヒーローで、変わり続ける難題や予想外のトリックをもたらし、広大な可能性の網をテーブルに広げます。ドラフトとは異なり、クラシックではアラクニに標的をもたらしつつ壊れない《狩人のクレイヴ》が使えます! これはアラクニの構築においての中核となる1枚で、能力を容易に使用できるようになるのです! 相手を標的にすることで重要な場面でぴったりの混沌の使者を選べる《欺瞞の仮面》は極めて便利な兜です。これは防御においても極めて強力で、《影罠蜘蛛のアラクニ》と組み合わせて5点の防御と追加ボーナス効果が得られます。

『混転の餌食(The Hunted)』は厄介なトリックやコンボ等を追加し、短剣の使い方を新たなレベルに引き上げます。《短刀の妙技》は突出した装備品で、《黒麗の標的》といったカードをヒット時効果ありのパワー4にする脅威を与え、さらにこれからお話しするカードとのシナジーをもたらします。それが《死の接吻》です。この一件控えめな隠密カードは、そのタイプが極めて危険な物です ― これは「短剣」カードなのです。すなわち、このカードを「投げる」ことでヒット時能力、あるいは《Toxicity》や《腐血病の投与》といった他の能力を誘発させるのです。《タランチュラの毒素》の両方のモードを続行の追加と組み合わせることで、このカードはあり得ないほどのダメージをたたき出すことが可能です。

もう1枚の強力な新カードが《成りすまし》で、相手を何をすべきかわからない混乱状態に陥れ続けることができます。相手が警戒もしなかった隠密カードが突然《苦悶の束縛》や《惹きつける予後》に化け、手札を (あるいはデッキまで) 削り落とします。暗殺者であることの美しさはどのフォーマットでも隠密のラインナップを調整できることにあり、常に混乱と加えてその強さを提示し続けます。《傀儡・アラクニ》のデッキは創造性と汎用性が強みですが、『王朝(Dynasty)』や『余所者たち(Outsiders)』で登場した隠密以外のこのクラス最強のカードを足すのも重要です。例えば《目撃者の抹殺》や《虚弱症の魔本》がそれにあたります。

混乱や攻撃リアクション、そして変化し続けるヒーロー能力はこのゲームでの非常に強力な特徴ですが、戦場では厳しい的に直面することもあります。インベントリに様々な防御用の罠を1枚ずつ仕込むことで、《影罠蜘蛛のアラクニ》が利用できる道具箱となります。暗殺者にはこれまでは効果的な続行がありませんでしたが、《流血への陶酔》や《徹底的な細断》等の短剣の強化はこの弱点を補ってくれます。これは (特に《死の接吻》との組み合わせで) 非常に強力ですが、すべての対戦でそれを全部仕込む必要はありません。むしろ、例えばアウローラと言ったヒーローに対し混乱をもたらし続けること、あるいはエニグマあたりに対し純粋なダメージを突きつけること等、常にその必要性を考えた方がいいでしょう。幻術士に関して言えば、これはあなたにとって最も厳しい敵となるでしょうが、《徹底的な細断》や《決意の腕当て》といったカードを控えておけば大きな違いを出すことができます (しかも《成りすまし》と相性が良好です) 。

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